男前くん



うふふふ、なかなかの男前くん。
野犬の両親を親に持ついわゆる保護犬の彼は、保護団体経由で飼い主さんの元へやってきました。

今は生後9カ月になりましたが、私が初めて会ったのは生後5カ月になる頃。
かかりつけの動物病院で診察を受けた際に、あまりに怖がりな様子だったので、
「行動診療を受けた方が良いよ」と勧められたとのことでした。

初めて会った頃は、私に対して警戒心の塊で、私が少しでも動こうものなら吠え続け、
私の手からおやつなんてもちろん食べてくれなかったので、彼の近くに好物を投げ・・・・
それでも最初はなかなか食べてくれませんでした。

こういった保護犬のワンちゃんの場合、もともとの警戒心が非常に強い子が多く、
通常のワンちゃんに行うしつけは合っていないことがあります。

もちろん保護犬といっても、怖がりの程度も性格もその子によってさまざまです。
こちらの男前くんに対しても、彼の様子を見ながら、合うことを無理なく取り組んでもらっています。

飼い主さんからお聞きした話では、先代のワンコ達も保護犬だったそうです。
でも先代のワンコ達は非常にフレンドリーな性格だったそうで、
初めはあまりの性格の違いに、どう向き合っていけば良いか飼い主さん自身とても戸惑っていらっしゃいました。

生後9カ月になった彼は、毎月訪れる私にも慣れてくれ、
今では私にプレイバウ(遊ぼうと誘いかける仕草)を見せるまでに心を開いてくれました。
私がおやつを手に持っていると、自分から「ちょうだい」と鼻でつんつんしてきます。
こういったタイプのワンちゃんが一旦心を開いてくれるとめちゃくちゃ可愛いですね💓

先日再診で訪れた際に、「もうすぐ去勢手術を受ける」との事だったので、
術後を見据えてエリザベスカラーに慣れる練習を行いました。

傷を舐めないようにつけるエリザベスカラーですが、術後にいきなりつけると、
男前くんはパニックになってしまう気がしました。

まずはエリザベスカラーと好物とを関連づけしながら、
エリザベスカラーは怪しいものじゃないよと練習している様子があるのですが、
動画はinstagramにアップしています。良ければ見てくださいね~